1.井草実業が考えるゴミ問題について
ゴミ問題は現在とても深刻な問題となっています。
家庭や工場などから出された不要なものは可燃物は焼却処分されて処理されます。
しかし、焼却処分できない不燃物などは埋め立てをして処理するという方法が最少されています。
しかし、不燃物を埋め立てるといっても、どこに埋め立てればいいのかということについては大昔から様々な議論を呼んできました。
埋め立てをして作られた土地は埋立地と呼ばれます。
このような土地は江戸時代にもありました。
例えば、1592年に始まった日比谷入り江などの埋め立てについては記録に残されています。
この埋め立ては海岸線の整備のために行われました。
このような埋め立ては不要物を使って作られています。
不要物の問題はいつの時代にも深刻な問題でした。
1900年代の前半、不要なものを処理する際には川や海洋への投棄などが主流でした。
そのまま不要物が積まれているという状況であったため、ハエや蚊などが多く発生し、衛生面でも大きな課題となったのです。
2.不要物の処理については市町村の義務と法律で定められた
不要物で発生したこれらの生物によって伝染病などが拡大していったということがあり、深刻な社会問題になっていました。
その時代には農村部から都市部へ人々がどんどんと移っていき、都市における不要物が引き起こす問題は一層深刻化しました。
不要物の処分は一人一人の責任という考え方では考えられなくなってきたことから、この時代には不要物の処理については市町村の義務と法律で定められたのです。
そのような時代の流れを受けて、市町村が都道府県と連携し、不要物を海に埋め立てるという大規模な対処法が採られるようになってきました。
処理しても処理できなくなるまで処理した不要物は最終的に埋め立てられることで処分をするという方法が採られるようになったのです。
このような埋め立ての場所を最終処分場と言います。
この処分場は、収集プロセスを経て中間処理が行われ、さらに再利用を行って焼却処分などを行っても残ってしまる廃棄物を埋め立てる場所のことです。
このような最終処分の方法には海面に埋め立てる方法と内陸に埋め立てる方法があります。
しかし、人口が集中し、住む場所が不足しているということも考えると不要物の問題も同時解決することができる海面埋め立てという方法が江戸時代から継続して行われています。
3.不要物を処理するプロセスについて井草実業が解説
当初は、家庭などから出された生ゴミは焼却処分されずにそのまま放置されてしまったためにハエや蚊などの発生や、ネズミなどの発生などで感染症などの温床となっていたのですが、焼却処分が行われるようになってから焼却灰を埋め立てるということになって行ったのです。
このことで最終処分場もより長く埋め立て処理に使えるようになっていきました。
現在では不要物を処理するプロセスは収集運搬のプロセスと、中間処理のプロセス、埋立と覆土というプロセスに分けられて行われています。
まず、収集運搬というプロセスでは、可燃物や不燃物、資源物といった種類別に不要物を分けた上で収集されるプロセスです。
それぞれ指定された搬入場所に不要物が運搬されていきます。
そして、その後、中間処理というプロセスで処理が行われます。
中間処理は、可燃物の場合には焼却場に搬入されてから焼却されます。
不燃物の場合にはさらに分別処理されたりして、再利用されるものは再利用され、燃やせそうなものは焼却処分され、利用できないものが残されます。
そして最終処分されるようになっています。
資源ごみはさらにリサイクルやリユースされて利用されます。
粗大ゴミは再利用ができるものはリサイクルをされていき、そうでないものは不燃物と同じように扱われていきます。
中間処理のプロセスでは、収集物をすぐに埋め立てないで、処理することによって不要物の量を減らして、最終処分場が利用できる残りの時間、残余年数を延ばすような工夫がなされているのです。
4.最終処分場の残余年数は約20年
そして、最終的には埋立や覆土というプロセスを経て処分されます。
このプロセスでは搬入された不要物を計量したり記録して、種類別指定区画に積み上げていきます。
そして、ある一定の量になると覆土を行って処理していき、これを繰り返します。
このような埋め立て処分を行うことでゴミ処理が行われています。
このような最終処分場は井草実業はじめ全国にありますが、その最終処分場の残余年数は約20年といわれています。
このスピードを早くするのか遅くするのかは、不要物が多いか少ないかということにかかっています。
ゴミを出す人々の意識が変化し、不要物の量が少なくなるとそれだけ長く処分場を使っていくことができます。
現在、このような仕組みで不要物の埋め立てが行われています。
このような問題はとても深刻な社会問題となっており、今後も地球環境の保全という点でも重要な社会課題として議論が行われていくといえます。
資源のリサイクル化がスムーズに行われる循環型の社会を目指し、その仕組みをよりよく形成していくことが重要であると井草実業は解説しています。
出典元:井草実業許可証