太陽光や風力、水力、その他にも地熱やバイオマス発電など再生可能エネルギーの種類はいくつか存在します。
化石燃料などに頼らずに電力を作り出すことができること、そして、CO2を増加させずに生産可能なエネルギーであるという点はメリットといえます。
エネルギーを作るために、化石燃料に頼るというのは石油や石炭などを使うことになるためそれが枯渇してしまうなどのリスクがいつの日か訪れることにもなりかねません。
また、エネルギーを作り出す際にCO2を発生させてしまう点も悩みの種といったところです。
このような化石燃料を使用せずになんらかの方法によってエネルギーを作りだし、CO2を発生させずに済むことが理想といえるでしょう。
その点からも再生可能エネルギーは注目されています。

参考:Influx星野敦 洋上風力発電

太陽光発電

太陽光発電は、太陽の光エネルギーを利用して電気に変換することができます。
太陽光パネルに太陽からの光を当てそれを電気に変換します。
それなりの電力を確保するためには太陽光パネルを設置する場所が必要になりますが、小規模なものでは、住宅用として屋根に設置するタイプのものも全国的に普及しつつあります。

風力発電

風力発電では、風の力を利用して風車を回し回転エネルギーを電力に変換します。
陸上、海上でも設置することはできますが、風がある程度吹き続けている場所に設置する必要があるためある程度場所が限定されてしまう傾向があります。

水力発電

水力発電は、水を高い位置から落下あせ水車を回転させることにより電力へと変換します。
再生可能エネルギーの中では一番変換効率が高いのが特徴です。
ダム式や水路式、ダム水路式など主に三種類があります。

地熱発電

地熱発電は、地下からの蒸気や熱水などを利用した方法です。
地下からくみ上げた蒸気などを利用しタービンを回すことによって電力を作り出します。
フラッシュ方式とバイナリ方式の二種類があります。

バイオマス発電

バイオマス発電は、動物の糞尿や食品廃棄物を利用してガス化させるなどしてタービンを回し電力へと変換します。
廃棄物を利用した方法のため、無駄がなく注目を浴びています。
このように、いくつもの種類がありそれぞれ特徴があります。

温室効果ガスを排出をしない(少ない)方法

エネルギーの変換効率などはそれぞれ違いはありますがすべてに共通するメリットとしては、温室効果ガスを排出をしない、もしくは少ない方法という点です。
パリ協定に基づいて温室効果ガスの削減目標などが定まっているため削減努力を各国が行っています。
この点から、安易にCO2を発生させるようなエネルギーシステムを利用し続けていると、削減目標を定めてもそれを達成するのは難しいといえます。
そのため、再生可能エネルギーをできるだけ利用していくことでできるだけ温室効果ガスを削減していくことが課題です。

再生可能エネルギーの問題点について

ただし、これらの発電方法を行うためには、発電コストが高いという点や天候に発電量が左右されるなどの問題もあります。
発電コストが高いということは、採算があわなくなるなどの問題も生じますが、近年では、技術の発達から発電コストも下がってきているためコスト的な問題はある程度解決できる可能性があります。

バーチャルパワープラントとは

また、天候によって左右されることから発電量が安定しないという問題も、バーチャルパワープラントなどのシステムに期待が寄せられています。
バーチャルパワープラントは、仮想発電所で、loT機器を利用して遠隔制御するシステムです。
発電設備や蓄電設備などをリアルタイムで制御して、需給の状況の把握や状況に応じて調整するなど不安定な再生可能エネルギーの電力を安定して使用できるシステムです。
さまざまな場所で電力などのエネルギーは、必要不可欠なものです。
仕事や一般家庭の普段の生活でも供給が止まれば困ることにもなりかねません。
そのため、エネルギーの安定供給はとても重要な課題です。
ですが、ただ作るのではなく、環境問題なども考慮しつつ温室効果ガスをできるだけ発生させないことも大切だといえます。

まとめ

技術の進歩により、さまざまな取り組みがされていますが、一般家庭でもただ電力を使用するというのではなく再生可能エネルギーを利用してみるなど国民一人一人が、電力など普段から当たり前のように利用しているエネルギーに対して、関心を持つこともこれからの社会には必要です。
電力などのエネルギーをただ、なんとなく使い続けるのではなく、環境問題なども意識しつつ節電を心がけることや太陽光発電など一般住宅に導入してみるなどいろいろと考えたり行動をとることもできます。
主流のエネルギーとまではいきませんが、将来的に技術のさらなる発展やコストがさらに低く済むようになれば化石燃料にあまり頼ることなくエネルギー供給が可能になる可能性もあります。
一般家庭や企業などさまざまな場所でエネルギーは必要とされるものです。
その点からも、エネルギーの重要性や環境にやさしいエネルギーに関して国民一人一人が意識してみることが大切です。