最近は、インターネットによる情報も非常に多く、何か調べ物をするときにはとても便利です。
また、ネットを通じて商売をすることもできるため、もはや現代人にとってはなくてはならないものと言えるでしょう。
このように、便利なインターネットですが、その反面デメリットがあることも理解しておく必要があります。

誰でも気軽に書き込める

インターネットのデメリットの1つは、誰でも気軽に書き込めることです。
今まで積極的に発言をしなかった人でも、インターネット上になると積極的に発言をすることもあります。
そして、匿名掲示板等では書き込みをした人の名前が出てこないため、言いたい放題になることもあるでしょう。
例えば、特定の芸能人に対して誹謗中傷をするようなこともあります。
これにより、その記事を閲覧した本人は、大きなショックを受ける可能性が高いわけです。
芸能人以外でも、一般人の誹謗中傷の書き込みがあるケースもあります。

事実に基づくものかそうでないかを判断する

自分自身の悪口などが書き込まれていたとすれば、どのように対策を立てたら良いでしょうか。
まず、事実に基づくものかそうでないかを判断しなければいけません。
例えば、過去に自分がコンビニで万引きをして警察に捕まった場合、この人は過去にコンビニで万引きをしたことがあるとの書き込みがあれば、それは誹謗中傷とは少し異なります。
なぜなら、事実に関して述べているからです。
あるいは、芸能人が結婚をした後に不倫をして離婚した場合、この人は不倫をした末に離婚をした人だとの書き込みがあったとしても、やはりそれほど問題はないといえます。
道徳的にはそのような事実があったとしても書き込むべきではありませんが、特に事実を書き込んだとしても法律上問題があるわけではありません。

根拠もない噂が流れることもある

ですが、根拠もない噂が流れるようなこともあります。
例えば有名人が不倫をしていないのにこの人は不倫をしているなどの書き込みがあった場合、その人の家族関係がおかしくなる可能性もあります。
多くの場合、その家族は信じないかもしれませんが、中には誹謗中傷を受けた家族がその内容を鵜呑みにして信じてしまうケースもあるでしょう。
この場合には、大きな損害を被ったといえます。
もし、掲示板などで書き込みがある場合には、掲示板の管理人に連絡を入れてみると良いでしょう。
比較的良心的なところは、それほど時間をかけずに削除依頼をしてくれます。
そのため、まずその書き込みが見つかり自分自身で消そうと思っても消えない場合には管理人を利用するのが1番です。

誹謗中傷に対する解決策を提示してくれる弁護士に依頼する

ただ中には、管理人が動いてくれないケースもあるため、その場合には法律のプロに依頼するしか方法はありません。
この場合の方法の1つは、弁護士に依頼することです。
弁護士も、離婚問題や財産相続あるいは不動産の権利問題などを解決する以外にも、インターネット上の誹謗中傷に対する解決策を提示してくれるところも増えてきました。
特に、若い弁護士はインターネットに関して興味を持っている世代も多く、このような人たちが中心となって弱者を守ろうとするわけです。
まず、弁護士に依頼する場合には相談からスタートすることになります。
相談をする場合には、最寄りの法律事務所に行っても良いですが、法律事務所を利用したことがない人はなかなか敷居が高いと感じるはずです。
そこで、法律事務所を利用する前の段階で市町村が主催している法律相談などに参加してみても良いでしょう。
この法律相談は、市町村が負担してくれるため実質お金はかかりません。
概ね、30分ほどの相談時間が与えられ、話を聞いてくれます。
それに対して、明確な回答を示してくれるでしょう。

管理人に対して強制的に削除依頼をさせるための行動が必要

では、この法律相談だけで問題を解決することができるでしょうか。
もし、掲示板に削除依頼する方法がわからないといだ悩みならばその場で解決できるかもしれません。
しかし、すでに掲示板の管理人にも連絡している場合には、相談だけでは解決できないケースがほとんどです。
なぜなら、管理人に対して強制的に削除依頼をさせるための行動が必要だからです。
そのためには、素人が頑張っていてもあまり効果はありません。
それよりも、弁護士の資格を持ってている人に行ってもらえば、より確実に結果を出すことができます。
法律事務所の方で、削除以外の文章を書いて掲示板の所有者の元に送ることになります。
住所は、掲示板を開設するときに提出しています。
よくあるのは、サーバーをレンタルする時です。
サーバーレンタルをする場合には、レンタルをする前の段階で住所や名前あるいは電話番号といった基本的な情報を書き込まなければいけません。

まとめ

法律家は、掲示板に問い合わせても効果がない場合は直接その掲示板を利用しているサーバーの管理者に連絡を取ります。
そして、管理者の方から直接連絡をするといった形になります。
その文章には、すぐに削除依頼をしてほしいことが書かれているだけでなく、もし削除依頼をしなければ法的処置も辞さないなどと書かれており、それを読んだ人はよほどの理由がない限り削除します。
8割以上の場合、これだけで解決できることがほとんどです。
弁護士も、契約をしてようやくそこまで動いてくれます。

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