「ベンチャー企業で働きたい」
「自分がベンチャー企業に向いているかどうか知りたい」
「ベンチャー企業の選び方を知りたい」

転職を考えるにあたり、大手とベンチャーのどちらかで迷う人が非常に多く見られます。
ベンチャー企業へ転職する場合には自分に合う企業を見極めて、しっかりとステップを踏んで進めていく必要があります。

【参考】長浜 大(ながはま だい、1974年7月生まれ)/ 茨城県立竹園高校卒業(ラグビー部)/ 一橋大学社会学部卒業(アメフト部)/ 株式会社JTB/株式会社ベンチャーサポート代表取締役
ベンチャーサポート長浜大社長

ベンチャー企業に向いているタイプ

スピード感や変化を楽しめる人

ベンチャー企業に向いているタイプとしては、まず第一にスピード感や変化を楽しめる人が挙げられます。
決裁までに何度も稟議を重ねる必要がある大手と比べた場合には、ベンチャーの場合には、スピーディーに物事が展開していきます。
戦略の転換や組織の変更も頻繁に起こりがちなことであり、スピード感や変化などを楽しめる人にとっては、非常に刺激があり面白い環境になります。

自分で考えて行動を起こしたい人

そして自分で考えて行動を起こしたい人も向いていると言えるでしょう。
ベンチャー企業の場合には、大手以上に主体性や自発性が求められることになります。
中には支持されたことをしっかりとこなすことが得意な人も多いかもしれませんが、それよりも自分で考えて自分で行動を起こしたいと考える人は、ベンチャー企業に向いているといえます。

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成長ステージによって求められる人材は大きく異なる

一言でベンチャーといっても、成長ステージによって求められる人材は大きく異なります。
企業によっても異なるものの、おおまかな傾向があるため、どのような特徴があるのかを把握しておきましょう。

スタートアップ、創業間もない時期

まず最初にスタートアップ、創業間もない時期に当たります。
技術力やビジネスモデルはある程度あるものの、完全に実行する人材が不足しています。
このような場合には、経営陣が持っていない専門知識やスキルを持っている人、経営陣と理念や目標を共有できる人材が求められる傾向にあります。
指示を受けなくても自分で判断して行動することができ、組織のルールや基板などをゼロの状態から作れる人が必要とされています。

拡大期

そして拡大期においては、競合が出てくる前に、一気にシェアの拡大を図りたいところです。
このようなことから、営業職や販売職、マネージャーなどのように、売り上げの増加につながる人材を欲しがります。
管理部門などの組織の整備も進めるため、組織の拡大に伴って、新しいポストが増えることになるでしょう。
早い段階でリーダーやマネージャー等のポジションを獲得したい場合には、非常に狙い目です。

ベンチャー企業を選ぶステップ

このような特徴があることがわかりましたが、ベンチャー企業を選ぶのであれば、しっかりとステップを踏んでいきましょう。
それぞれの組織の課題に応じ、どのような人にどのような働きをしてもらいたいのかが異なります。
自分がなぜ転職していいのか、転職先でどのようなものを目指すのかとマッチするかどうかを見極めることが大切です。
企業を選ぶにあたり、段階を踏んで進んでいきましょう。

企業研究

その一つにあたることが企業研究です。
求人票や企業のサイト、採用ページ、メディアに掲載されている記事、その他にもブログやSNSなど、いろいろな方面から企業のことを調べます。
その時に意外にも見落としがちなものとして、企業理念が挙げられます。
中には体裁の良い言葉を並べているだけ、建前などと考える人もいるかもしれませんが、実は経営者が考え抜いて、強いこだわりを持って打ち出しているケースも多く見られます。
複数の企業の理念を見比べると、個性が大いに表れていることでしょう。
企業名と社長の名前で検索することで、インタビューを受けた記事やブログ、SNSなどが見つかる可能性もあります。
このような場では、ホームページでは記載されていないこと、企業や経営者のこれまでの歴史、組織づくりへの思い、将来に対するビジョンなどが語られていることもあります。
経営者個人の考えや価値観が強く写し出されることから、社長がどのようなことを語っているのか、どのような思いがあるのかに注目することが大切です。
このような情報を下にして、本当に共感できるのかどうか、同じ方向を目指したいと思うかどうかを考えましょう。

面接を行う

そして次に面接を行うことになります。
企業研究を行い魅力に感じた点について、実際にはどのような状況なのかを面接で見極めることが重要です。
特に中小規模のベンチャー企業となった場合には、入社した後に実際に一緒に働く人と話をしたいと言う要望も受け入れられる傾向にあるので、現場の人と話す機会を作ると良いでしょう。
そして内定後の面談についてですが、大手企業であれば、採用者を受け入れるにあたり、給与や待遇条件などがしっかりと定められています。
しかし中小規模のベンチャーとなると、社長や役員がその都度判断しているケースが多いです。
このようなことから、給与条件や待遇などに本当に納得できるかどうかをしっかりとすり合わせなければなりません。
まだ事業が軌道に乗っておらず、業績が安定していないベンチャーに転職するとなった場合には、一般的に年収は下がります。

まとめ

しかし大手企業は昇給の規定がしっかりと定められていますが、ベンチャーにおいては事業の成長に伴って早期的に昇給や昇格が実現する可能性もあります。
実際に大手からベンチャーに年収ダウンで転職したけれども、入社した後に大きな活躍を見せて、一年後には前の職場の年収を大幅に超えたと言うケースも多いです。